オーガニックってなんですか?
オーガニックとは、一言で「有機栽培」のことです。
有機栽培は、化学肥料や化学農薬を使わず、有機肥料によって自然に栽培する農法のことを
言います。
オーガニック商品は、認証団体が複数あるので定義にも少しずつ違いがあるのですが、可能な限り野生・無農薬・化学肥料無使用の条件で採取された植物を成分としている製品の事を指します。
また、オーガニックコスメの認証マークがついているものは、トレーサビリティや品質保証、動物実験の禁止などの基準を通っているものになります。
認証団体によっては化学合成原料の使用を完全に禁止していないところもあります。
ドイツでオーガニック製品が盛んな事情
そもそもドイツは古くからハーブ療法が伝統的に盛んな国で、スパと呼ばれる温泉は健康や治療の目的で使われていました。
自然でオーガニックなものを健康維持に利用する考え方は、日本古来の考え方と近いものが
あります。
1980年代、環境保護や自然との共存を公約に掲げた政党である緑の党が連立与党になったことでオーガニックに対する姿勢が前向きになったと考えられています。
伝統的にオーガニックなものに馴染んでいたドイツの文化と、オーガニックなライフスタイルを良いものとする最近の欧米的な価値観がこの時期に融合しました。
そして天然、自然、オーガニックなものと共存して健康に生きるという考え方が日本と共通していることで、いまドイツのオーガニック製品が注目されているのです。
ドイツのエコテスト
エコテストとは、ドイツの消費者から高く評価され支持されている情報提供雑誌です。
1985年に有志のジャーナリスト達が集まって設立・創刊されました。
エコテストでは、対象商品を買い集め、外部の研究施設で分析を行いその結果「健康を害したり、地球を汚したり、資源の無駄遣いが行われていないか」などの観点から検証を行っています。
その分析対象にはエコ製品だけではなく、ドイツの市場でたくさん消費されている大量生産品から主要なものを集めて幅広く分析を行っています。
このドイツのエコテストには化粧品の部門もあり、専門家達が集まり2000年に評価基準が定められました。
パッケージや価格の検証、発癌性がないかどうか、アレルギーを引き起こす可能性のある成分を使っていないかどうかなどを重点的に調べています。
このようにドイツではメディアをとおしてもエコ活動に積極的であり、消費者の目も肥えて
います。